これは、ニューハーフとして半世紀を捧げ、これまでにオカマの黄金時代を築き上げてきた女王、ベギラマU子さんからニューハーフを志す若者たちへ向けたメッセージです。
ニューハーフとしての生き方を志す全国のオカマの方々に読んでいただきたいものになっています。
おかまと夜のお仕事
オカマが夜のお仕事をする上で、まず一番に知ってほしいことは、
お客様ありきの商売である。
ということです。
サービス業全般に当てはまることかもしれませんが、本当にこれに尽きるのです。
それでは、これから、U子さんとの会話を見ていきましょう。
ひげガール所属ベギラマU子とのちょっぴりリアルすぎる会話♪
U子さん、これまで長年ひげガールに応募してくる子たちを見てきて、
「来てもらってもなかなか長く続かない」
と感じています。
その一番の原因として挙げられるのが、
「お化粧して、『はい』って商売できるような感覚でいる」
ためです。
でも本当は、ニューハーフのお仕事は、
「そんなもんじゃない。」
U子さんに言わせると、
お酒を(自分が)飲んで(お客様のために)作って、一生懸命おしゃべりして、それもいろんな話をしないとダメ。
最初のうちは、ボウイさんの代わりもやってもらって、(キャストとして踊りとパフォーマンスをする前に)物を運んだりして下積みもする必要があります。
ボウイさんの代わりをやりながら、色んな先輩が色んなお話ししているのを聞いて、自分流にこなして、見つけていかなきゃいけないから、結構大変。
でも、そこがこの仕事の醍醐味でもあります。
キャバクラとオカマ・バー
「ただニコニコしているだけではなく・・・」
ここまでお読みいただいていてもう薄々感じていらっしゃる方もいるかもしれませんが、キャバクラとおかまバーは全く(仕事のタイプが)異なります。
キャバクラだったら、
「はい、いらっしゃいませ♪」
って言って隣に座ったら給料がもらえるけれど、(おかまは)そんなもんじゃない。
その分、ニューハーフは、頭を使わないといけないのよ。
「求めに来る」と「見に来る」の違い
ほとんどのお客さんは、(おかまバーへ)見に来る感じ。求めてくるわけじゃない。
だから、飲んで喋ってワーってやると、
「ああ、楽しかった。もう一回来るよ」
ってなる。
「女みたいだったら、女に行った方が良い」
ってなっちゃう。
「なんでおかまにしなくちゃいけないの?だったらキャバクラでいいじゃないか」
ってなっちゃう。
かつて、2丁目のマリリン・モンローと言われていた方がそう言っているのだから、本当にそうなんだろうなぁ、と思いました。
▼2丁目のマリリン・モンロー時代の写真

おかまバーの中でも色々なタイプがある。
口説きに来るお店もある。
「(おかまバーの中にも)口説きに来るお店はそれはそれである。」
そういう趣味の人はそういうお店へ行くかもしれない。
けれどうち(ひげガール)の場合は、明るいし、開けっぴろげにやってる。
だから、口説きに来る感じのお客さんはまずいない。
だけど、そういう商売のお店(ゲイバー)もある。
ここまで聞いていたわたしが思ったことは、
マジで、ここで先輩の人たちが話してるのを間近で聞いて学べるのは、オカマにとっていい機会(チャンス)だと思う。
ということです。
この業界で一流になるコツ
おかまバーで働いて、指名を入れてもらうコツについて、教えてくれました。
飲んで喋って、面白くさせる。
「やっぱり、綺麗だけで指名がかかる子もいるけど、まずはないからね、そんなの。」
綺麗だけだって、そんなに指名は入らない。
だからやっぱり、飲んで喋って面白くさせてあげた方が、お客さんは増える。
それで、初めの『お客さんありきの商売』っていうのが大前提として必要になってくるんだと思います。
お客さんを楽しませてこそだからね。
ニューハーフの『負』の側面
性転換して女になって、自殺している人も何人もいる。
ショッキングな事実ですが、自分の理想に至ることができずに自分の命を絶ってしまう人も見てきているそうです。
わたし:「自殺まで追い込まれてしまう、その原因は何なのでしょう?」
U子さん:「一番多いのが、女をライバル視して、特に男の取った取られたで。」
男の子からしたら、やっぱり子供が欲しい。
そう言われたらもう無理。勝ちようがない。
男もわかっている。
子どもができないだろ。
その一言で、別れになってしまう。
それで死んだ人は何人もいる。
それでも、うまくいっている人はいる。
そうはいっても、パートナーを見つけられている人やうまくニューハーフの生活を楽しんでいる人もいます。
あまり割合的には多くないですが、
子どもなんていなくて大丈夫だ。俺はお前のことが好きだ!
っていうパートナーの人が見つかって、ずっと何十年も一緒に暮らしている。
っていう人も見てきているそうです。
『それはそれで、上手くいっている。』
と教えてくれました。
まとめ
ことばの一つ一つがとても重たく、ニューハーフとしての階段を登りつめてきた風格を感じさせるインタビューでした。
最終的に、自分がどういう人生を送りたいのか向き合って考えて、それが本当にニューハーフであったら、この道へ進むべきです。
一人の一生の中で、大きな決断となると思います。
しっかり考えて、たくさん情報収集して、最終的にどうなりたいのか、自分の意思で決めていってもらいたいです。
この記事がそれを考える上での一助になれば幸いです。
ベギラマU子さんの所属するひげガール(宣伝)

中途半端な気持ちじゃなくて、本気でキャストになりたい人は、すごく向いている職場だと思います。
寮制度もあるので、地方から来るニューハーフの方々にとても優しいです。
応募はこちらからできます。
耳寄り情報♪
最低でも30人はほしいというキャストさんの数は現在、25人。合う人は積極的に採用していきたい、とのことです。
おまけ
ベギラマU子さんのプロフィール♪

70さいです。50年以上勤めてます
体型には気をつけていて、ニューハーフとしてデビュー当時とほとんど体型変わっていません!
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