かぜと、くもと、たいようと

暖かい南の島にも、冬の気配が訪れつつあります。

果てしなく続く海とその海岸線から少し離れたところに、コンクリートの高台の上で寝そべっている人がいます。

どうやら、なにか考え事をしているようです。

太陽が大好きなその人は、尋ねてみました。

「風さん 風さん、あなたはどうしてそんなに強く吹き付けるのですか? 太陽さんはこんなに温かく、私たちを包み込んでくれるのに。」

すると風さん、こう答えます。

「まずは雲さんに聞いてみてください。」

そこでその人、雲さんに尋ねます。

「雲さん 雲さん、あなたが空一面に広がると、太陽さんが見えなくなってしまいますよ。」

すると雲さん、こう答えます。

「私が太陽さんで干からびた大地の上にくると、水をもたらし、大地が潤います。それがまた、みんなのエネルギーになるのですよ。」

すると風さんも、答えます。

「僕がみんなのもとへビュンと吹くと、淀んだ空気が生まれ変わって、また新しい気持ちで朝を迎えることができるのですよ。」

風さん、雲さん、太陽さん、

あなた方は、それぞれ違った役割をお持ちでしたのですね。

いなくなって欲しいなんて思ってごめんなさい。

これからも、みんなで仲良く暮らしましょうね。

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