こんにちは、マイコです。
今回は、ポリアモリーに関してもう少し詳しく知りたい、という方のために、実際にポリアモリーに関する本をいろいろと読んでみたわたしがオススメできる3冊をご紹介していきます。
1.『ポリアモリー 複数愛を生きる』深海菊絵

★本の概要★
一橋大学の文化人類学の博士課程在籍中の著者、深海菊絵さんが、アメリカでのポリアモリーに関するフィールドワークを通して学んだことをまとめた本です。
「え、大学教授の書いた本か。なんか固そうだな。」
なんて思われませんか?
わたしも、そう思いました。
でも、読んでみると、とても要領よくまとまっていて難しい用語などは使っていないため、とても読みやすかったです。
また、複数のポリアモリスト・カップルの実話を元に本が構成されているため、その場にいるような感覚でポリアモリーの環境を追体験することができます。
著者はポリアモリスト?
「ポリアモリーに関する研究を長年していたら、自身もポリアモリストになったり、自分のポリアモリー性を発見するんじゃないのかな?」
という質問を著者の深海さんはよく受けるそうですが、
著者である深海さん自身は、ポリアモリストではありません。
著者の執筆にかける想い
「私自身は、ポリアモリストではありません」と前置きした上で、
この本を執筆した動機をこう述べています。
一、新しい選択肢の一つとして、何かしらの事情で愛に悩んでいる方に紹介したい
一、じぶんとは異なるかたちの愛や家族を築いている人を受け入れることのできる社会になってほしい
そんな思いから、この本の執筆を通してポリアモリーを日本に伝えようと決めたのだそうです。
著者がポリアモリストでないということもあり、他のポリアモリーに関する紹介本に比べ、中立的な立場で説明が書かれている印象を受けました。
2.『わたし、恋人が2人います。』きのコ

★本の概要★
こちらの本は、日本では珍しい、日本人ポリアモリストを公表している著者による実話です。
日本でまだあまり知られていない「ポリアモリー」という生き方を7年ほど前からしている、というだけで興味を惹かれますよね。
「どうやって日本で複数愛なんてことできるの?」
っていう疑問に対して、様々なアプローチから自身の経験を元に解説しています。
★ここに注目★
私が読んだ中で特に印象的だったのは、
ポリアモリー当事者は子どもたちにどう伝えるの?という章で、
自らの居場所を自らで狭めない考え方
と説明していた部分です。
既成概念で刷り込まれた、「恋愛はこういうものです」という価値観に縛られることなく、色々な価値観や考え方があることを伝えることが大切だ、と話していました。
日本のポリアモリストが自分に正直に生きていくその一部始終を、ぜひ見てみてください♪
3.『ポリアモリー 恋愛革命』デボラ・アナポール 堀千恵子訳

★本の概要★
ポリアモリーのバイブルとして広く全世界に広く知られる本です。
Loving Moreという団体を1980年代に創設した代表的なポリアモリーの第一人者であるアメリカ人著者、デボラ・アナポール氏による、ポリアモリーのマニュアル本です。
ポリアモリーの概念を知る上で欠かせない本の一つであり、前述した深海菊絵さんも、著書の中で度々、デボラ・アナポール氏の「ポリアモリー 恋愛革命」を引用しています。
自身がポリアモリストであることから、「いかにポリアモリーが素晴らしいか」という視点で語っている部分も数多くあります。
また、「ポリアモリーに向く人と向かない人について」だったり、「カミングアウト」や「家族の作り方」、「ポリアモリーとして踏み出す第一歩はどのようにすれば良いのか」、などといった実践的且つ系統だった内容で構成されているため、ポリアモリーとしての生き方自体に興味がある人にはぜひ読んでみてもらいたい一冊です♪
▼日本語版が現在在庫切れのため、英語版のURLを載せておきます。なお、図書館で蔵書検索してみると、日本語版も見つけることができる可能性があります。
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