【エッセイ】働くということ。”仕事”とは。②

仕事での理不尽。

よくあることである。

わたしが働いているキッチンの中も例外ではなかった。

事件が起こる

その日、わたしがいつものようにタスクをこなしているときだった。

一人のアフリカ人女性が私のところへやってきて、こう指摘した。

アフリカン2
そのサラダはこっちで出すから、あなたのところで提供するものじゃないの。

わたしは、

「じゃあ、あなたのところへ持っていくよ。」

と答えた。

が、

そのアフリカ人女性は、

「もう要らない。」

と言った。

なので、そのままこちらで提供することにした。

しばらくして・・

その後しばらくすると、キッチンのトップ2がやってきてわたしをある冷蔵庫の中へ連れて行った。

そこで執拗に例の件について叱責された。

わたしとしては、要らないと言われたのだから何も問題ないのではないか。

「なぜアフリカ人女性は上司に文句を言ったのか?」

「そこで上に文句を言うのはどうしたものか。」

という見解だった。

トップ2の冷蔵庫内での執拗な叱責は、これで4,5回目だった。

堪忍袋の緒がプツっと切れ、

こんな職場なんて知ったものか。

と思い、職場を放棄することにした。

ある程度の覚悟を持って仕事を放棄した。

辞めることになっても仕方がない。

と。

会話の中で

後ほど信頼する先輩方と話しをした。

その結果、今回の出来事について全く正反対の意見をもらった。

A. プライドを捨てて、ごめんなさいと言う。

B. よくやった。そうまでして言わなければいけないことがあった、と言う。

そもそもがめちゃくちゃな場所ではある。

でもそのシステムを逆手に取って上手くやった方が勝ちである、との意見ももらった。

いただいた回答は、どちらも正しいのだと思う。

そしてどちらも完璧ではないのだと思う。

だからこそその両方を自分なりに取り入れられたら、それがわたしにとってベストな回答になるんじゃないか。

大切なこと。

今のわたしにとってより難しいことは、

A. プライドを捨てて、ごめんなさいと言う。

ことだと思う。

でもこれは、「生きやすさ」に繋がる大切な教えなんだ。

人に「ごめんなさい」と言うのは、プライドが高い人ほど難しい。

けれど、これだけは覚えておいて欲しい。

「ごめんなさい」を言える人が、一番強い人なんだ。

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